アスベストの現状
アスベスト全面禁止2006年(H18年)
労働安全衛生法施行令 改正により全面禁止
石綿及び石綿をその重量の0.1%を超えて含有する
全ての物の製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されています。
石綿(アスベスト)の種類
石綿とは、天然に産出する繊維状鉱物で、下記の種類があります。
- 蛇紋石系石綿
- クリソタイル(白石綿)
- 角せん石系石綿
- クロシドライト(青石綿)
- アモサイト(茶石綿)
- アンソフィライト
- トレモライト
- アクチノライト

石綿について
- 石綿は、天然の鉱物性繊維です。日本語では、「いしわた」又は、「せきめん」と呼んでいますが、英語では「アスベスト」を言います。
- 石綿繊維の直径は、クリソタイルで0.02μ程度、長さは数μ~50㎜程度通常2㎜と非常に小さい。
- 石綿は、断熱性、耐火性、強靭性、耐薬品性等に優れ、工業的利点がある反面、吸入されると石綿繊維は分解されず肺の組織にに刺さり、15~40年の潜伏期間で、石綿肺、肺がん、悪性中皮腫等の病気を引き起こすおそれがあります。

石綿による障害
- 石綿(アスベスト)がおこす健康障害
- 石綿(アスベスト)肺
- 石綿(アスベスト)肺癌
- 良性石綿胸水
- びまん性胸膜肥厚
- 悪性中皮腫
- 喫煙の影響
- タバコを吸う人が、石綿を吸うと相乗的影響を受ける。
- 種類と有害性
- 青石綿、茶石綿、白石綿の順に有害性が高い。

LEVEL1・2が対象
石綿含有建材の種類等による石綿ばく露の分類
横へタップして全体を確認できます。
LEVEL | LEVEL1 | LEVEL2 |
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建材の種類 | 石綿含有吹付け材 | 石綿含有保温材 石綿含有耐火被覆材 石綿含有断熱材 |
発じん性 | 著しく高い | 高い |
必要な対策 | 著しく発じん量が多い作業で、作業場所の隔離や高濃度の粉じん量に対応した防じんマスク、保護衣を適切に使用するなど、厳重なばく露防止対策が必要なLEVEL | 比重が小さく、発じんしやすい製品の除去作業であり、LEVEL1に準じて高いばく露防止対策が必要なLEVEL |
横へタップして全体を確認できます。
使用部位・用途 | 石綿含有建材の種類 |
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内壁・天井の吸音・断熱 |
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天井の結露防止 |
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鉄骨の耐火被覆 |
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煙突 |
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作業風景
- 事前準備
- 施工計画書確認・事前教育等(他、契約、届出、資格、健康診断、要領書等)
- 準備作業
- 表示・資材搬入・事前掃除等(清掃:高性能真空掃除機等)
- 床の養生・壁の養生(床 0.15mm2重、壁 0.1mm1重)
- ※対象室の汚染、接触等が予測される時は養生前にセキュリティー設置・保護具使用
セキュリティールーム等設置(他、エアーシャワー設備、負圧除塵機等)
- 除去作業
- 粉塵飛散抑制剤吹付(アスシールSi3による湿潤化) アスベスト除去(ケレン棒等)
※作業前の石綿環境濃度測定
- 除去アスベストの清掃(ポリ袋に2重に梱包)
- 除去面に粉塵飛散防止剤塗布(アスシールSi1塗布)
- 清掃、空気の換気等(清掃:高性能真空掃除機等)
- (速報で濃度測定の結果確認)
- 粉塵飛散抑制剤吹付(アスシールSi3による湿潤化) アスベスト除去(ケレン棒等)
- 片付け作業
- 養生シート解除(照明器具・壁・床の順に解除)
- (ポリ袋に2重に梱包)
- 廃棄物の排出→場外仮置場に一時保管
(マニフェストの発行)
- 最終作業
- 最終清掃
- 収集運搬業者に引渡し
- 溶融中間処理
- 最終検査
- 管理型最終処分
- 安定型最終処分