▲ ページの先頭へ

アスベストの現状

アスベスト全面禁止2006年(H18年)
労働安全衛生法施行令 改正により全面禁止

石綿及び石綿をその重量の0.1%を超えて含有する
全ての物の製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されています。

石綿(アスベスト)の種類

石綿とは、天然に産出する繊維状鉱物で、下記の種類があります。

蛇紋石系石綿
  • クリソタイル(白石綿)
角せん石系石綿
  • クロシドライト(青石綿)
  • アモサイト(茶石綿)
  • アンソフィライト
  • トレモライト
  • アクチノライト

石綿について

  • 石綿は、天然の鉱物性繊維です。日本語では、「いしわた」又は、「せきめん」と呼んでいますが、英語では「アスベスト」を言います。
  • 石綿繊維の直径は、クリソタイルで0.02μ程度、長さは数μ~50㎜程度通常2㎜と非常に小さい。
  • 石綿は、断熱性、耐火性、強靭性、耐薬品性等に優れ、工業的利点がある反面、吸入されると石綿繊維は分解されず肺の組織にに刺さり、15~40年の潜伏期間で、石綿肺、肺がん、悪性中皮腫等の病気を引き起こすおそれがあります。

石綿による障害

石綿(アスベスト)がおこす健康障害
  1. 石綿(アスベスト)肺
  2. 石綿(アスベスト)肺癌
  3. 良性石綿胸水
  4. びまん性胸膜肥厚
  5. 悪性中皮腫
喫煙の影響
タバコを吸う人が、石綿を吸うと相乗的影響を受ける。
種類と有害性
青石綿、茶石綿、白石綿の順に有害性が高い。

LEVEL1・2が対象

石綿含有建材の種類等による石綿ばく露の分類

横へタップして全体を確認できます。

LEVEL LEVEL1 LEVEL2
建材の種類 石綿含有吹付け材 石綿含有保温材
石綿含有耐火被覆材
石綿含有断熱材
発じん性 著しく高い 高い
必要な対策 著しく発じん量が多い作業で、作業場所の隔離や高濃度の粉じん量に対応した防じんマスク、保護衣を適切に使用するなど、厳重なばく露防止対策が必要なLEVEL 比重が小さく、発じんしやすい製品の除去作業であり、LEVEL1に準じて高いばく露防止対策が必要なLEVEL

横へタップして全体を確認できます。

使用部位・用途 石綿含有建材の種類
内壁・天井の吸音・断熱
  • 【L1】吹付け石綿
  • 【L1】石綿含有吹付けロックウール
  • 【L1】石綿含有吹付けバーミキュライト
  • 【L1】石綿含有吹付けパーライト
天井の結露防止
  • 【L2】石綿含有屋根用折板裏断熱材
鉄骨の耐火被覆
  • 【L1】吹付け石綿
  • 【L1】石綿含有吹付けロックウール
  • 【L2】石綿含有耐火被覆板
  • 【L2】石綿含有けい酸カルシウム板第2種
煙突
  • 【L2】石綿含有煙突用断熱材

作業風景

事前準備
施工計画書確認・事前教育等(他、契約、届出、資格、健康診断、要領書等)
準備作業
  • 表示・資材搬入・事前掃除等(清掃:高性能真空掃除機等)
  • 床の養生・壁の養生(床 0.15mm2重、壁 0.1mm1重)
  • ※対象室の汚染、接触等が予測される時は養生前にセキュリティー設置・保護具使用
    セキュリティールーム等設置(他、エアーシャワー設備、負圧除塵機等)
除去作業
  • 粉塵飛散抑制剤吹付(アスシールSi3による湿潤化) アスベスト除去(ケレン棒等)
    ※作業前の石綿環境濃度測定
  • 除去アスベストの清掃(ポリ袋に2重に梱包)
  • 除去面に粉塵飛散防止剤塗布(アスシールSi1塗布)
  • 清掃、空気の換気等(清掃:高性能真空掃除機等)
  • (速報で濃度測定の結果確認)
片付け作業
  • 養生シート解除(照明器具・壁・床の順に解除)
  • (ポリ袋に2重に梱包)
  • 廃棄物の排出→場外仮置場に一時保管
    (マニフェストの発行)
最終作業
  • 最終清掃
  • 収集運搬業者に引渡し
  • 溶融中間処理
  • 最終検査
  • 管理型最終処分
  • 安定型最終処分